DALL E2
ChatGPTの登場以降、AIを活用したツールの開発があらゆる分野で拡がっていますが、その中でもいち早く飛躍を見せたのが画像生成AIの分野です。
既に幾多のツールが登場して激しい競争を繰り広げていますが、この画像生成の新しい形も実はChatGPTを開発したオープンAI(OpenAI)社によってもたらされました。
オープンAIが2022年に公開した「DALL-E2(ダリツー)」はテキストから画像を生成するText to Imageという新しいアプローチを具現化し、画像ツールに革命的な変化をもたらしています。
■名称 DALL-E2(ダリツー)
■公開 2022年4月発表(2022年9月一般公開)
■開発 OpenAI
■種別 画像生成AI
■費用
・無料:登録時50クレジット&15クレジット/月
・有料:15$⇒155クレジット
・生成1回につき1クレジット(画像4枚)
■公式サイト
DALL-E2の特徴
DALL-E2は文字データを入力するだけでリアルな画像やアートを生成することができるAIツールです。
「猫」や「自動車」といった単語から、あるいは「白いドレスを着た日本人の女性」といった文章から画像を生成することができます。
絵を描く技術が無い人でもリアルな画像を作ることができる、革新的なAIツールです。
DALL-E2などが大きな引き金となって画像生成AIにはプロジェクトが続々と参入し、一大ムーブメントとなっています。
2022年4月にスタート
DALL-E2は2022年4月に提供が始まりました。
最初は招待制で10万人規模で試用され、その後ウェイティングリストに登録していた100万人規模の希望者を対象にβ版が提供されました。
2022年の9月からはウェイティングも撤廃されて誰もが利用できる形で一般公開されています。
開発会社は米国のOpenAI
DALL-E2を開発したのは米国サンフランシスコに拠点を構えるオープンAI社(OpenAI)です。
あのChatGPTを世に送り出した組織であり、世界的なAIシーンの中心にいる組織と言っても過言ではありません。
オープンAIは元々は非営利の研究団体として設立されましたが、その後非営利団体のオープンAI LPと営利団体のオープンAI Incの2つの組織で構成される体制になっています。
オープンAIにはマイクロソフトが巨額の資金を出資をしており、強力なパートナーとなっています。
競合するサービスは⁉
前述のように画像生成の分野はAIツール開発の競争がもっとも激しい分野の1つとなっており、数多くの企業や機関が開発を進めています。
現時点ではMidjourneyとStable Diffusionという画像生成ツールが業界の二強と見られていますが、実際には画像編集サービス「フォトショップ」で知られるAdobeやメタ社などの大企業も独自のツールを開発・展開しており、まだまだ趨勢は決していません。
DALL-E2の始め方
さてDALL-E2をやってみたいけど具体的にはどのように始めたらよいでしょうか。
まだアカウント登録(会員登録)をしていない人は最初に登録を、既にアカウント登録をしている人はログインへと進みます。
アカウント登録はメールアドレスかGoogleアカウントあるいはMicrosoftアカウントで行うことができます。
メールアドレスでの登録の際には認証用に電話番号も必要になります。
アカウント登録
メールアドレスを使った登録方法は以下の通りです。
オープンAIの公式サイト内にあるDALL-E2のページにアクセスします。
画面右上にある【Get Started↗】ボタンをクリックします。
「Create your account」画面が表示されます。
E-mail adressの欄に自分のメールアドレスを入力して【Continue】をクリック
登録したアドレス宛にメールが届きます。
メールにあるリンクを開くと電話番号の入力画面が出てきます。
電話番号を入力して登録ボタンを押すと、電話番号のSMS(ショートメールサービス)でコードが届くので、届いたコードを画面に入力すると登録完了です。
ログイン
既にアカウント登録をしてある人はログインから進みます。
画面右上の【LOGIN↗】ボタンあるいは画面中央やや左下の【Try DALL-E↗】ボタンをクリックして下さい。
登録はメールアドレス、Googleアカウント、Microsoftアカウントから会員登録時に使った方法でログインをします。
画面が変わって中央に横帯状の入力欄が出ていればログイン成功です。
DALL-E2の使い方
DALL-E2の使い方は非常に簡単です。
画面中央の白い帯状の入力欄に描きたいモノを文字で入力します。
猫の絵が欲しければ「猫」、海の絵が欲しければ「海」と入力するだけでも良いのです。
より複雑に「宇宙を旅する猫」とか「買い物をする男性」といった指示もOKです。
日本語での入力でも大丈夫ですが、一般的には英語で入力した方がスムーズに変換されるケースが多いです。
入力したら【Generate】ボタンを押すだけです。
少し待つと入力した内容に沿った絵をAIが描いてくれます。
1回につき4枚の画像が生成され、1クレジットが消費されます。
応用
DALL-E2で生成させた画像は、DALL-E2内で簡単な操作で合成することが可能です。
生成された画像の1つを選ぶと「Edit」「Variations」「Share」「Save」というタブが選択できます。
[Edit]を選択したあと、新たに生成した画像で追加したい場所を[Eraser]で消し、生成ワード欄に新たにワードを入れると、追加で生成した画像を自動で挿入してくれます。
ダウンロード
DALL-E2で生成した画像はダウンロードをすることができます。
但しダウンロードすると画像の右下部分にDALL-E2の”透かし”が入ります。
DALL-E2の価格・料金体系
DALL-E2で画像生成を行う際にはクレジットというサービス内の独自ポイントが必要になります。
アカウントを作成すると登録時に無料で50クレジットが貰え、その後も毎月15クレジットが付与されます。
毎月のクレジットは持ち越しできないため、無料だと最初は50クレジット、その後は15クレジットということになります。
クレジットはDALL-E2のサイト内で115クレジット単位で115クレジット=15$で購入することができます。
まとめ
DALL-E2やStable Diffusionが扉を開けた画像生成AIは、絵を描くという行為の概念を変えてしまうほどのインパクトを持つAIツールです。
その意味ではChatGPTにも負けないくらいの革新性を持っています。
オープンAI社がChatGPTと並行する形でDALL-E2までも世に送り出したことは驚きです。
誰もが無料で始められることもDALL-E2の魅力ですので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。
新しい楽しさが広がるかも知れませんよ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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