(2025.1.2.改訂)
驚異的な進化を続ける生成AIの世界でも、現在最もホットな分野の1つと言えるのが動画生成AIの分野です。
特にオープンAIが動画生成ツールのSOLAを発表して以降、動画生成AIでここまでできるという事実が提示され、社会に大きなインパクトを与えました。
開発は激化しており、優れたツールが次々と出現しています。
毎月のように旧来の最高評価を覆す新ツール、新バージョンが登場している状況です。
今回は動画生成AIツールを紹介します。
SOLA オープンAIが遂に公開!動画生成の概念を変えたツール
・名称 SOLA
・種別 動画生成
・開発 オープンAI
・発表 2024年2月
・公式サイト
SOLAはオープンAIが2024年2月に発表した動画生成AIツールです。
それまで数秒程度の動画生成が常識だった所に、いきなり約1分に渡る精緻な生成動画を公開して大きな衝撃を与えました。
画質、生成動画の長さがともに抜きん出ており、以後新しい動画の紹介の際には「SOLA級」とか「SOLA超え⁉」といった枕詞が使われるようになりました。
2月の発表から長い間一部のクリエイターなどに利用が限定されていましたが、12月に遂に正式公開されました。
ただし一般公開分については生成時間は短く抑えられており、進化著しい他の動画生成ツールに比べて圧倒的とは言えないとの評価も出ています。
Veo2 グーグルが満を持して公開した動画生成AI
・名称 Veo2
・種別 動画生成
・開発 GoogleDeepmind
・公式サイト
Veo2はグーグル・ディープマインドが2024年12月16日に公開した最新動画生成モデルです。
5月に公開されたVeoよりも大幅に生成能力が向上し、
Dream Machine(Luma)
・名称 Dream Machine
・種別 動画生成
・開発 Luma AI Inc.
・公開 2024年6月12日
・公式サイト
Dream Machineはサンフランシスコのスタートアップ企業、Luma AIが開発した動画生成AIツールです。
メディアによってはLuma AIをツール名として紹介しているものもありますが、正しくはLuma AIは企業名で、Dream Machineがツール名になります。
2024年6月に公開されると高画質の動画が話題になりました。
Dream Machineには無料プランの他にライト(月額9.99ドル)、スタンダード(月額29.99ドル)、プラス(月額64.99ドル)、プロ(月額99.99ドル)、プレミア(月額499.99ドル)の有料プランがあります。
無料プランでも月毎に30生成まで可能なので無料プランから始める形で良いでしょう。
Runway Gen-3
・名称 Gen-3 alpha
・開発 Runway ai
・公開 2024年7月2日
・公式サイト
Runway Gen-3 はランウェイAI社が2024年7月2日に公開した動画生成AIモデルの最新バージョンです。
前バージョンのRunway Gen-2と比べて動画の画質や一貫性が大幅に向上して話題となりました。
生成される動画は5秒〜10秒とGen-2(拡張含めて最大16秒)より短くなっていますが、細かい描写の指示にも対応する能力が向上し、完成度が高くなっています。
Runwayの料金プランには無料プランの他にスタンダード(月額12ドル)、プロ(月額28ドル)、アンリミテット(月額76ドル)、エンタープライズの有料プランがあります。
残念ながら無料プランではGen-3を利用する事はできません。
無料プランの場合はGen-1やGen-2を利用する事になり、登録時に125クレジットが貰えますが、クレジットの補充は無いので継続的に利用するのは難しいです。
※8月18日時点で無料でもクレジットが残っていればGen-3を利用できるようになりました。
Pika1.0⇒1.5 動画生成能力が高く、無料でも多くの動画を生成できるツール
・名称 Pika1.0⇒Pika1.5
・開発 Pika
・公開 2023年11月
・公式サイト
Pika1.0は米国のスタートアップ企業、Pika社が開発した動画生成AIツールです。
簡単な指示で3秒の動画を生成でき、更に4秒延長するAddボタンもあります。
人物の服装を変える、動画のスタイルを変える、別のキャラクターを追加するといった独自の機能も魅力です。
Pikaには無料プランの他、スタンダード(月額10ドル)、アンリミテッド(月額35ドル)、プロ(月額70ドル)の有料プランがあります。
有料プランは年払いだと20%割引になります。
無料プランでは最初に250クレジットが貰えます。
3秒の動画生成に10クレジットが必要になりますが、30日毎にクレジットは補充されます。
そのため、大量に動画を生成したいという話で無ければ無料プランでも十分に活用できるツールです。
※2024年10月にPika1.0はPika1.5にバージョンアップしました。
画質もテキストへの対応能力も更に向上し、一層魅力的なツールとなっています。
Kling SOLA級⁉と話題の中国発の動画生成AI
・名称 Kling(クリング)
・種別 動画生成AI
・開発 Kuaishou(快手)
・公開 2024年6月
・公式サイト
Klingは中国の快手社が開発した動画生成ツールです。
高画質で最大2分の動画が生成可能というスペックとデモ動画が発表されると「SOLA超えか⁉」と騒がれました。
当初は登録に中国国内の電話番号が必要だったのですが、メールアドレスで登録できるようになりました。
最大2分の動画生成という話でしたが、現在は5秒の動画しか選択できません。
Klingでは無料プランのユーザーは登録時に66ポイントが付与されます。
動画生成1回につき10ポイントを消費します。
ポイントは毎日ログイン時に補充されます。
Vidu 特定の人物を登場させることもできる動画生成ツール
・名称 Vidu
・種別 動画生成AI
・開発 Shengshu Technology+清華大学
・公開 2024年8月
・公式サイト
ViduはKlingAIと並ぶ中国系動画生成ツールです。Shengshu Technologyと清華大学が共同開発しています。
同一人物の複数の画像をアップするとその人物が登場する動画を生成できる「Reference to video」機能を搭載。
PixVerse V3.5 最大10秒の動画生成になった中国発のツール
・名称 Pix Verse
・種別 動画生成AI
・開発 Pix Verse
・公開 2024年7月24日V2公開
・公式サイト
Pix Verseは中国発の動画生成AIツールです。
2024年7月24 日にPixVerse V2を公開し、画質が大幅に向上した上にこれまで5秒までだった動画生成が8秒までに伸び、その後更に10秒の動画も生成できるようになりました。
キャラクターを登録してその個性を保持したまま動画を生成する機能も魅力です。
無料プランの他、月額4ドル〜の有料プランがあります。
2024年12月にはPixVerse3.5が公開され、生成能力が更に向上しています。
Visla テキストからナレーション付動画を生成するAIツール
・名称 Visla
・種別 動画生成AI
・開発 Visala Inc
・公式サイト
Vislaは、テキストから音楽や字幕、ナレーション入りの動画を作成できるAIツールです。
例えば「New York」と指示すると、ニューヨークを紹介するナレーション付の動画が生成されます。
Vislaでは無料プランの他、PRO(月額18ドル)、ビジネス(月額59ドル)、エンタープライズという有料プランがあります。
無料プランでも月1000クレジットが貰えます。これで約50分相当の動画が生成できるので無料プランでもかなり利用できます。
無料プランの場合は生成した動画に透かしが入ります。
Decohere ディズニージェネレーターなど多くの独自機能を持つ動画生成ツール
・名称 Decohere
・種別 動画生成AIツール
・開発 DECOHERENCE CO
・公式サイト
Decohereは米国シアトルのスタートアップ、デコへレンス社が開発した動画生成AIツールです。
アニメジェネレーター、ディズニージェネレーターなど多くの独自機能を持っています。
Decohereには無料プランの他に、エクスプローラー(月額9.99ドル)、クリエイター(月額29.99ドル)という有料プランがあります。
無料プランでも月に最大10動画まで生成できるので個人的に楽しむのであれば無料プランでも良いと思います。
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