検索エンジンの世界に大きな変化が⁉
ChatGPTの登場以降、AIに好意的な人達を中心としてインターネット検索のスタイルに大きな変化が起きました。ネットで何かを調べる時に、既存の検索エンジンを使わずにChatGPTなどの対話型のAIツールを使って調べる人が急増したのです。
実際に、2025年第4四半期のデータによると、ChatGPTは検索関連市場の約17.1%を獲得し、グーグル検索のシェアは約77.9%にまで低下しています[*1]。ネット検索の象徴だった「ググる」という言葉が次の時代には無くなっているかも知れません。
ただその一方で、ChatGPTなどの対話型AIツールは実はネット検索が苦手という指摘もあります。確かに平気で嘘をついたり、回答を創作されたりするのでは、調べる側は困ります。
そうした課題を克服するべく登場してきたのがAIを使った検索エンジンです。対話型AIツールと使い方も仕様も似ているので同列に紹介される事も多いですが、検索エンジンをベースにAIで今までにない機能を実装しようとしているのがAI検索エンジンです。基本的にどの検索エンジンも無料で使えるので興味のある方はぜひ触ってみて下さい。
今回は、今後の大きなトレンドにもなってきそうなAI検索エンジンを紹介します。尚、ChatGPTを始めとする対話型AIツールについては別の記事を参照下さい。
Google検索+Gemini

名称 Google検索
種別 検索エンジン
開発 グーグル
公式サイト
「Google検索」は5年前には世界の検索エンジンの95パーセント近くのシェアを握っていた絶対王者であり、グーグルの収益の核である広告収益を支える最重要事業です。しかしながら「ChatGPT」やマイクロソフトの「Bing」、そして「Perplexity」などのAI検索エンジンの台頭が影響を与え、直近ではグーグル検索はシェアを約78〜80パーセントにまで落としています[*1]。
それでも圧倒的なシェアを握っている事には違いが無いのですが、グーグル首脳陣の危機感は非常に強く、その危機感が対話型AIツール「Gemini」の積極的な展開に繋がっています。グーグルでは2025年にGoogle検索に「AI モード」を導入し、Geminiを本格的に融合させました。2026年1月現在では一部のAIオーバービューズに最新のGemini 3 Proが使用されており、より複雑な検索に対しても高品質な回答を提供しています[*2]。
Perplexity AI検索エンジンの代名詞的存在に成長
名称 Perplexity
種別 検索エンジン
開発 Perplexity
公式サイト
「Perplexity」は最新のAI技術を組み込んだ検索エンジンです。従来の検索エンジンよりも検索の内容が深く、AI検索エンジンの方向性を示したツールとして高い評価を得ています。検索頻度の高いコアユーザー達の間ではメインツールをChatGPTからPerplexityに変えたという声も数多く上がりました。
Perplexityはリアルタイムの情報を収集して質の高い回答を示すと共に、検索結果の情報ソースも明示して精度を担保します。誰でも無料で使う事ができ、日本語にも問題無く対応します。
開発したパープレキシティ社は、元グーグルのAI研究者らによって2022年に設立されたスタートアップ企業です。2025年9月には2億ドルの資金調達に成功し企業価値は200億ドル(約3兆円)に達しました[*3]。累計調達額は15億ドルを超え、年間経常収益も2025年9月時点で約2億ドルに到達しています[*4]。
日本の通信キャリア大手ソフトバンクがPerplexityと提携してCMでも盛んに宣伝していた事をご存知の方も多いと思います。さらに2026年1月には、サムスンがスマートフォンの音声アシスタント「Bixby」にPerplexityのAI検索機能を統合することを発表しました[*5]。「Hey Plex」というウェイクワードでPerplexityを呼び出せる機能もテスト中と報じられており、モバイル市場での存在感も急速に高まっています。
GenSpark ユニコーン企業に成長した次世代AIワークスペース

名称 GenSpark
種別 AI検索エンジン / AIワークスペース
開発 Mainfunc Inc.(米国)
公開 2024年
公式サイト
「GenSpark」はカリフォルニア州パロアルトに本社を置くメインファンク(Mainfunc Inc.)社が開発したAI検索エンジンです[*6]。当初はAI検索エンジンとして評価が高いPerplexityをも凌ぐ性能だとコアなAIユーザー達の間で相当な話題になっていました。検索をすると複数の視点から検索内容を深堀し、必要と思われる情報を構築してくれます。
創業者のエリック・ジンCEOは2023年10月までBaidu(百度)でスマートフォンとスマートスピーカー部門のトップを努めていた人物です。2025年11月には2億7500万ドルのシリーズB資金調達を完了し、企業価値は12.5億ドル(ユニコーン)に達しました[*6]。投資はエマージェンス・キャピタル・パートナーズとLVテクノロジー・ベンチャーズが主導し、SBIインベストメントt、LGエレクトロニクスのスタートアップファンド、パビリオンン・キャピタル、アップホネスト・キャピタルなども参加しています。
現在は単なる検索エンジンから「汎用AIプラットフォーム」へと進化し、コード生成、画像処理、データ分析、マルチステップタスクなど幅広い機能を備えた統合プラットフォームとなっています。「スーパー・エージェント」機能では、電話発信やスライド作成、動画生成なども可能になりました[*7]。
Felo コラボレーション機能を備えた日本発のAI検索エンジン
名称 Felo
種別 検索エンジン / AIエージェントプラットフォーム
開発 Felo Inc.(日本)
公式サイト
「Felo」は日本のAIスタートアップ企業Felo Inc.が開発した検索エンジンです。複数の検索プラットフォームを網羅して、単一の検索エンジンでは見つからないような情報も発見して提供してくれます。検索結果は即座にユーザーの言語に翻訳されます。誰でも無料で利用する事ができます。
2025年11月には世界初のAIエージェントコラボレーションワークスペース「LiveDoc」をリリースしました[*9]。LiveDocは静的なドキュメントを進化するプロジェクトに変換する機能を持ち、検索エンジンからオールインワンのAI生産性プラットフォームへと進化を遂げています。現在は日本と米国市場を中心に展開しており、2026年にはグローバル展開を計画しています。
2025年7月にはシリーズAで約1040万ドルの資金調達を完了しました[*8]。投資にはMirae Asset Venture Investmentとピーク XV パートナーズが参加しています。
Bing + Copilot Search AIと検索の融合を推進するマイクロソフト
名称 Bing
種別 検索エンジン
開発 マイクロソフト
公式サイト https://www.bing.com/
グーグル検索が圧倒的なシェアを握る状況の中でマイクロソフトの検索エンジンは長く存在感を示せずにいましたが、オープンAIの開発したChatGPTの登場によって攻勢に転ずるチャンスを得ました。マイクロソフトはオープンAIに投資して提携関係を築いていたことからGPTを実装した検索ツールを開発しました。
2025年4月には「Copilot Search in Bing」を正式リリースしました[*10]。Copilot Searchは従来の検索とジェネレーティブ検索を融合させ、AIパワードの洞察を提供しながらトピックの探索や関連する即時回答の発見、アイデアのシームレスな接続を可能にしています。ソース付きの要約された回答とさらなる探索のための提案が提供され、引用元も明確に表示されるため、情報の信頼性を確認しやすくなっています。
ChatGPT Search ChatGPTに統合された検索機能
名称 ChatGPT Search(旧SearchGPT)
種別 AI検索機能
開発 OpenAI(米国)
公開 2024年10月(正式統合)
公式サイト
「ChatGPT Search」は、ChatGPTを生み出したオープンAIが2024年7月にSearchGPTとしてプロトタイプを発表し、同年10月にChatGPTに正式統合されたAI検索機能です。リアルタイムのウェブ検索が可能で、検証済みソースからの最新ニュースやデータを提供します。現在はChatGPTに統合されています。
2025年11月時点でChatGPTは週間アクティブユーザー約8億人を抱える巨大プラットフォームとなっており[*11]、月間約56億回のアクセスを記録しています。デジタルクエリ市場でも約17%のシェアを獲得しています[*1]。検索機能としてはPerplexityと近い部分もありますが、圧倒的なユーザーベースを持つChatGPTに統合されたことで、多くのユーザーにとって最も身近なAI検索手段となっています。
ChatGPTで検索機能を利用するには、会話中に地球儀アイコンをクリックするか、検索が必要な質問をすると自動的にウェブ検索が実行されます。地図表示やナビゲーションクエリなど、検索機能も継続的に強化されています。
以上が2026年版のAI検索エンジンおすすめ6選です。各ツールの進化は非常に速く、数ヶ月後には状況が大きく変わっている可能性もあります。ぜひ実際に触って、自分に合ったツールを見つけてみてください。
引用元一覧
[*1] First Page Sage「Google vs ChatGPT Market Share: 2026 Report」(2025年12月19日) https://firstpagesage.com/seo-blog/google-vs-chatgpt-market-share-report/
[*2] Search Engine Land「Some Google AI Overviews now use Gemini 3 Pro」(2026年1月20日) https://searchengineland.com/some-google-ai-overviews-now-use-gemini-3-pro-467710
[*3] Reuters「Perplexity finalizes $20 billion valuation round, the Information reports」(2025年9月10日) https://www.reuters.com/technology/perplexity-finalizes-20-billion-valuation-round-information-reports-2025-09-10/
[*4] Backlinko「Perplexity AI User and Revenue Statistics」(2026年1月) https://backlinko.com/perplexity-statistics
[*5] Android Authority「Samsung partners with Perplexity to make Bixby actually useful」(2026年1月20日) https://www.androidauthority.com/samsung-bixby-one-ui-8-5-perplexity-3633971/
[*6] SiliconANGLE「Genspark raises $275M in funding for its AI productivity suite」(2025年11月20日) https://siliconangle.com/2025/11/20/genspark-raises-275m-funding-ai-productivity-suite/
[*7] OpenAI「Genspark ships no-code personal agents with GPT-4.1 and OpenAI」(2025年7月) https://openai.com/index/genspark/
[*8] PitchBook「FeloAI 2026 Company Profile: Valuation, Funding & Investors」 https://pitchbook.com/profiles/company/894528-46
[*9] Newsfile「Felo Launches LiveDoc: World’s First Collaborative AI Agent Workspace」(2025年11月24日) https://www.newsfilecorp.com/release/275677/
[*10] Microsoft Bing Blog「Introducing Copilot Search in Bing」(2025年4月) https://blogs.bing.com/search/April-2025/Introducing-Copilot-Search-in-Bing
[*11] Exploding Topics「Number of ChatGPT Users (January 2026)」(2025年12月13日) https://explodingtopics.com/blog/chatgpt-users


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