ChatGPTの新機能
AIムーブメントの発端にして象徴的な存在ともいえるChatGPT。
このChatGPTがコードインタープリターという新機能を2023年7月に公開し、AI界隈に大きな衝撃を与えました。
コードインタープリターはその後アドバンス・データ・アナリシスという名称に変更されましたが、同機能に先立って公開されたプラグイン機能と共にChatGPTの可能性を大きく大きく広げるものとなっています。
そこで今回はアドバンス・データ・アナリシスとはどういう機能なのか、そのメリットや使い方、活用事例などを紹介していきます。
アドバンス・データ・アナリシス(旧コードインタープリター)
ChatGPTアドバンス・データ・アナリシスは2023年7月にChatGPTに実装された新機能です。
当初は(といっても数ヶ月前の話ですが…)コードインタープリターという名称で展開されたため現在もこちらの名前の方が知られているかも知れません。
高度なデータ分析(Advance Date Analysis)から伺えるようにデータの分析や可視化に優れた能力を発揮します。
またプログラム言語のコードを実行する機能を持っており、この機能がChatGPTの可能性を飛躍的に拡大させています。
■名称 アドバンス・データ・アナリシス(Advance Date Analysis)
■旧名 コードインタープリター(Code Interpreter)
■種別 ChatGPTの追加機能
■公開 2023年7月
■開発 OpenAI
■評価 ★★★★★
■費用 ChatGPTプラス($20/月)のユーザーが利用可能
有料会員のみが使えるサービスです
アドバンス・データ・アナリシスはChatGPTの有料プログラムである「ChatGPTプラス」に登録している有料会員が使う事のできる機能です。
ChatGPTプラスは月額$20の定額有料サービスです。
ChatGPTプラスに会員登録をすると、ChatGPT4.0やプラグインといった機能が使え、今回紹介するアドバンス・データ・アナリシスも利用できます。
アドバンス・データ・アナリシスなどの機能を使うのに追加の費用は発生しません。
アドバンス・データ・アナリシス(旧コードインタープリター)で何ができるのか
アドバンス・データ・アナリシス(旧コードインタープリター)ではどのようなことができるのでしょうか。
主な機能としては以下のような項目があげられます。
・ファイルの読み込みと分析
・グラフや表の作成
・計算の実行
・画像の処理
・QRコードの生成
・Pythonコードの生成と実行
ファイルの読み込みと分析
アドバンス・データ・アナリシスではCSV、PDF、PNGといったファイルをアップロードさせて内容を読み込ませることができます。
データを読み込ませて何が書いてあるかを聞くだけで、データの内容を要約してどんなデータなのかを示してくれます。
グラフや表の作成
更に「分析して結果をグラフにして」「表にして」と指示を出すとデータの分析結果をグラフや表にして表示してくれます。
この時グラフの種類や細かい設定などをいちいち指定しなくてもChatGPT側で適当と思わる形式を考えて提示してくれるのが凄い所です。
データが大きかったり複雑だったりするといくつものパターンで分析したグラフを提案してくれたりします。
後は提案された中からこれと思ったものを指定して更に細かい指示を出すとグラフや表を作り直してくれます。
計算の実行
ChatGPTは計算が苦手と言われていましたが、アドバンス・データ・アナリシス機能を使うと複雑な連立式や化学式なども難なく計算させることができます。
計算の途中過程も表示させることもできるため、学生の宿題に活用されそうです。
画像の処理
画像データを読み込ませて、画像サイズを調整したり拡張子を変換するといった簡単な処理であれば実行できます。
QRコードの生成
簡単な操作でQRコードを生成することができます。
Pythonコードの生成と実行
グラフや表を表示させることができるのは、アドバンス・データ・アナリシスがプログラムを生成し、更に実行させることができるからです。
実際アドバンス・データ・アナリシスを使ってChatGPTにデータ分析などの指示を出すとその分析を行うためのプログラムを自動で生成していて、Paythonというプログラム言語で書かれたコードを見ることもできます。
つまりPythonコードを自動的に生成させてそれを実行させることができるわけです。
もはやエンジニアを抱えているような機能と言っても良いかも知れません。
アドバンス・データ・アナリシスの使い方
アドバンス・データ・アナリシスはChatGPTの有料プラン「ChatGPTプラス」に登録している人であれば直ぐに使うことができます。
まずChatGPTにログインします。
画面左下にある「・・・」をクリックするとメニューが表示されるので「Setting & Beta」を選びます。
Setting画面が表示されるので「Beta features」をクリックします。
3部に分かれた項目の一番下にある「Advanced data analysis」の右側にあるスライドボタンをONにします。
これで設定は完了です。
有料会員は画面正面にGPT3.5とGPT4.0を切り替えるボタンが表示されているのでGPT4.0を選択します。
GPT4.0のボタンを押すと下にメニューが出てきます。その中からAdvanced data analysisをクリックすると右側に☑マークが付いてアドバンス・データ・アナリシス機能が実行状態になります。
後はChatGPTに何かの指示を出すだけです。
まとめ
CharGPTのアドバンス・データ・アナリシス機能(コードインタープリター)はChatGPTの持つアシスタントや秘書的な能力にエンジニアの能力を加えるような素晴らしい機能です。
正直2023年9月の段階では一流のエンジニアというレベルでは無いですが、新人のエンジニアが入ってきた位の能力は十分に持っています。
何度でも嫌な顔をせずに作業をしてくれるアシスタント兼エンジニアと考えれば、何とも贅沢な機能が手に入った気がします。
どのようなことができるのか、是非アドバンス・データ・アナリシスを使って探ってみて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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