ChatGPTの登場以降、AIを活用したツールの開発があらゆる分野で拡がっていますが、その中でもいち早く飛躍を見せたのが画像生成AIの分野です。
幾多のツールが登場して激しい競争を繰り広げていますが、この画像生成の分野で大きな存在感を放っているのがミッドジャーニーとステーブルディフュージョンという2つの画像生成AIです。
両ツールは共に高水準の画像生成技術を備えてリアルな画像生成を可能にし、AI美少女の創作などを通じて一気に広まりました。
今回はそんな主役級の画像生成AIツールの一角、ミッドジャーニーを紹介します。
■名称 ミッドジャーニー(Midjourney)
■公開 2022年7月(オープンβ版発表)
■開発 ミッドジャーニー
■種別 画像生成AI
■費用
・無料プラン なし
・有料プラン $10$/月(年契約$8/月)〜
■公式サイト
ミッドジャーニーの特徴
ミッドジャーニーは文字データを入力するだけでリアルな画像やアートを生成することができるAIツールです。
「猫」や「自動車」といった単語から、あるいは「白いドレスを着た日本人の女性」といった文章から画像を生成することができます。
指示する言葉(プロンプト)を工夫することによって本物の写真と見分けが付かないようなリアルな人物画像を生成することも可能です。
いわゆるAI美女の画像にはミッドジャーニーで生成されたものが数多くあります。
絵を描く技術が無い人でもリアルな画像を作ることができる、革新的なAIツールです。
開発母体ミッドジャーニー
ミッドジャーニーは2022年7月にβ版の提供が始まりました。
開発したミッドジャーニーは独立した研究機関です。
デザインやAIに重点を置いた小規模なベンチャーの組織とのことです。
類似の画像生成サービス
前述のように画像生成の分野はAIツール開発の競争がもっとも激しい分野の1つとなっており、数多くの企業や機関が開発を進めています。
ミッドジャーニーの最大のライバルと目されるのがステーブルディフュージョン(Stable Diffusion)という画像生成ツールです。
この他画像編集サービス「フォトショップ」で知られるAdobeやメタ社などの大企業も独自のツールを開発・展開しており、まだまだ趨勢は決していません。
ミッドジャーニーの始め方
さてミッドジャーニーをやってみたいけど具体的にはどのように始めたらよいでしょうか。
ミッドジャーニーを始める際には以下の手続きが必要です。
・Discordに登録
・Discordにログイン
・ミッドジャーニーへの招待を申請する
・チャットルームに参加
・有料プランの登録
Discordに登録
ミッドジャーニーはDiscord(ディスコード)というSNSアプリを使ってチャット形式で操作をします。
Discordは北米を中心に人気を集めているSNSで、日本でもIT界隈などでは広く使われています。
Discordに登録をしていない人は、はじめにDiscordにアカウント登録をする必要があります。
Discordの公式サイトにアクセスします。
ログインボタンの下にある【登録】をクリックします。
登録用画面が出てくるのでメールアドレスや表示名、生年月日など必要事項を入力して【はい】をクリックするとアカウントが作成されます。
Discordにログイン
登録した内容でDiscordにログインします。
ログインできたらDiscordはそのままにしてミッドジャーニーの招待申請に移ります。
ミッドジャーニーへの招待を申請する
ミッドジャーニーの公式サイトにアクセスします。
画面右下の【Join the beta】ボタンをクリックします。
Discord用の画面が開いて招待メッセージが表示されるので【招待を受ける】をクリックします。
画面がDiscordのミッドジャーニー用チャット画面に変われば登録完了です。
チャットルームに参加
ミッドジャーニーのチャットエリアはいくつかのチャットルームに分かれています。
画像生成はこのチャットルーム上で実施します。
以前は25枚まで無料で画像を生成できたので直ぐに生成ができたのですが、現在は無料サービスが無くなってしまったので有料プランに登録する必要があります。
有料プランの登録
有料プランの登録はDiscordのチャットルームから行えます。
チャットルーム画面の下にあるチャット欄に「/subscribe」と入力します。
「Manage Account」をクリックします。
有料プランの選択画面が表示されるので登録したいプランを選択します。
支払い情報を入力して登録します。
ミッドジャーニーの使い方
ミッドジャーニーはDiscordのチャットルームを使って画像を生成します。
チャット欄に「/imagine」と入力してメニューから「/imagine prompt」を選択します。
「prompt」と表示されて後ろに文字が入力できるようになっているので、ここに画像を生成するための指示(プロンプト)を入力します。
猫の絵が欲しければ「猫」、海の絵が欲しければ「海」と入力するだけでもOKです。
「着物を着た日本の女性、白い肌、長い黒髪、リアルな表情」といった形で細かく指示することもできます。
入力したエンターを押すと画像が生成されます。
応用
ミッドジャーニーや多くの画像生成AIでは、指示する単語や文章(プロンプト)の内容が画像に大きな影響を与えます。
画像生成については無数のユーザーが有効なプロンプトを求めて試行錯誤を重ねており、事例も積み上がっています。
代表的なプロンプトの事例を挙げておきます。
・Realistic(リアルな仕上り)
・realism(リアルに)
・photorealistic(ポートレート)
・pop art(ポップアート)
・kawaii(カワイイ)
・ukiyo-e art(浮世絵風)
・vintage(ビンテージ調)
・anime portrait(アニメポートレート)
・cyberpunk(サイバーパンク)
・Studio Ghibli(スタジオジブリ)
・cartoon(海外コミック風)
・anthropomorphism(擬人化)
料金体系
ミッドジャーニーで画像生成を行うには基本的には有力サービスに登録する必要があります。
以前は無料で25回分の画像生成が可能だったのですが、2023年3月に無料サービスを終了し、現在は有料プランのみとなっています。
料金プランはベーシック、スタンダード、プロ、メガの4プランが用意されています。
ベーシック・プラン
・月額費用 $10/月
・年間契約 $8/月($96/年)
・GPU使用 高速3.3時間/月
・追加GPU時間の購入 1時間＝$4
・使用権 一般的な商取引
スタンダード・プラン
・月額費用 $30/月
・年間契約 $24/月($288/年)
・GPU使用 高速15時間/月、一般モード無制限
・追加GPU時間の購入 1時間＝$4
・使用権 一般的な商取引
プロ・プラン
・月額費用 $60/月
・年間契約 $48/月($576/年)
・GPU使用 高速30時間/月、一般モード無制限
・追加GPU時間の購入 1時間＝$4
・使用権 一般的な商取引
メガ・プラン
・月額費用 $120/月
・年間契約 $96/月($1152/年)
・GPU使用 高速60時間/月、一般モード無制限
・追加GPU時間の購入 1時間＝$4
・使用権 一般的な商取引
まとめ
ミッドジャーニーらが展開する画像生成AIは、絵を描くという概念を変えてしまうほどのインパクトを持つAIツールです。
生成技術の進化も凄まじいものがあり、美女画像の生成などでは実物同様、あるいは実物以上といわれるAI美女が続々と生み出されています。
有料サービスに移行してしまったことが少し辛い所ですが、使ってみたら驚くこと請け合いです。
興味のある方は試してみて下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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